真珠の賢い選び方、買い方 その5
前回の続きです。
サイズ、色について書いてきましたので、今回は「形、キズ」についてです。
形・シェイプ
真珠には色んな形があります。
真円(しんえん)、ドロップ、ボタン、バロックが一般的なところですね。
形を楽しむのは大粒の真珠が前提と、私は考えます。
小さくなるほど歪みを見つけにくくなりますからね。
実際に真珠の形も流通過程で変わっていく現実があります。
流通していくうちに世間に揉まれて真珠が丸くなる...わけではありませんよ。
真珠専門業者の範疇にある間は「ボタン」に分類されていた真珠が、店頭に並んで販売員さんの目には真円に見えちゃうことがあるってことです。
そうすると販売員さんは「キレイな真円で、キズもほとんどなく...」といった商品説明をすることになります。
そういう説明を受けて商品を購入する消費者は真円だと思って購入するわけです。
誰が悪いという問題ではないのかもしれませんが、流通過程のどこかで誰かが「これはボタンです」という説明を怠ったことに原因のひとつなんじゃないかなと考えます。
販売員さんは意図的に価値を操作しているわけではなく、きっと真円に見えているのだと思います。
真珠の形を見極めるというのは、それほど厳密な世界なのです。
...なのですが、少なくとも商品が真珠専門業者の手中にある間は「ボタン」は「ボタン」として扱われ、値段も「ボタン」扱い(真円より安い)になっているわけですから、そこから先の流通過程での意図的な値段操作がないとした前提では、「すごくお値打ちです」とおすすめされた商品は実は「ボタン」である...という可能性は否定できません。
消費者がどう見ても真円の商品を「この真珠はほとんど真円に見えますが、実際にはボタンシェイプですから大変お値打ちです。」という説明が販売員さんからあったら、そのお店はかなり真珠のことを勉強していると思って良いでしょう。
さて、話をアコヤ真珠ネックレスに限定して形を考えてまいりましょう。
実はネックレスになって真珠が横並びにつながると、もっと個々の形がわからなくなります。
ましてや、身に着けて一定の距離を置いてしまえば、更にわからなくなります。
なので、ネックレスを安く上手に購入するひとつの方法として、「表面がスムースなら、形は少々歪んでいても良いです。」と自分から言うことが有効です。
アコヤ真珠の歪みは相対的に大きなものではありません。
真円の「核」に対して1ミリに満たない真珠層を重ねている状況で歪むわけですから、所詮歪みきれるものではありません。
上手く(?)歪みきることもありますが、歪みきっていれば一般消費者でも一目見て「歪んでいる」と判別できます。
バロックといわれるものの中には、表面が凸凹のものがあります。
これはカジュアル前提のネックレスをお探しの方向けです。
言葉の響きがいいですよね、バロック。
南洋真珠のバロックを選ぶのは「自分だけの...」という特別な意味あいがあったりしますが、アコヤ真珠のバロックは、南洋真珠のバロックとは存在意義が違いますので、避けたほうが無難です。
アコヤ真珠のバロックは9mmオーバーの世界でお考えになったほうが良いと思います。
キズ
形の部分を想定外に多く書いてしまったので、キズは次回持ち越しにさせてください。
m(_ _)m スミマセン
それから「ボタン」を歪みの代表のような書きかたをしてしまったことも、m(_ _)m スミマセン。
決してボタンに恨みがあるわけではございません。
消費者が見つけにくい度が高いので、例え話にご登場いただいたまでです。(笑)
というわけで、次回はキズについて書きます。



