真珠の調色とは?
これから真珠をお求めになろうという方に是非知っていただきたいのが「調色」についてです。
「ちょうしょく」と読みます。
真珠に人工的に色をつける加工手段のことですが、「染色」と言わないのは、染めることが目的ではないからです。
では、説明してまいりますね。
私たち人間の姿かたちが色々なように、真珠もサイズ、形、色など...個性さまざまです。
これらを似たもの同士のグループに分けることを「選別」といいまして、選別されたグループ内で製品に加工されていきます。
ネックレスは似たもの同士を 40cm ちょっと並べて、糸で通したものということができます。
選別ですが...
サイズは径を測れば自ずとグループ分けされますね。
形、キズはもって生まれたものですから、似たもの同士を揃えるしかありません。
でも色はある程度人工的に変化させることができます。
さて、どの業界でも同じことだと思いますが、ものづくりには「効率」という避けて通ることのできない問題がございますよね。
真珠の世界では大きな効率アップの手段として「調色」を行います。
微妙にちょっとずつ違う真珠たちの個性(色)をある程度抑えてあげる(=揃えてあげる)ことでグループ分けがしやすくなり、1グループ内に属する真珠が多ければ多いほど生産効率が上がるというわけです。
そして「これがウチの色だ!」といえる加工ができれば、長年にわたって安定的に商品を供給することができます。
「これは平成元年のピンク、これは平成5年...」
なんて不安定な製品作りをしていたら、お客様から継続的に買っていただけなくなりますからね。
その人工的に色を変化させて生産効率を上げる技術も、個々の違いがわからなくなるほど強制的に変えてしまうなら染色というべきでしょうが、そこまでの強制力はなく、例えるなら学校の運動会で「赤組さんは赤っぽい上着を着てきてください。赤の上着を持っていない人はピンクでもいいですよ。わざわざ買う必要はありませんよ。え?赤っぽい服は一つも持っていない?いいんですよ。あなたは青組ですから。」程度なので調色というわけです。
ダイヤモンドなど石の世界でも同じような加工(技法は全く異なります)が行われ、明らかな変色加工とは分ける目的で「エンハンスメント」と言われます。
真珠の場合、ご存知でない方もたくさんいらっしゃると思いますが、これは昔から普通に行われていることですので、そういうものだとお考えいただければよろしいかと思います。


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