外套膜の補足
前回のエントリーで真珠ができる仕組みを書きました。
今回は外套膜に関する補足を書こうと思います。
貝殻と外套膜は外套膜外液という粘性の高い液体を挟んで密着しています。
外套膜外液が貝殻になり、その外套膜外液を分泌するのは外套膜...
よって外套膜が貝殻をつくる...と、前回書きました。
これを厳密に説明しますと、外套膜の一部分である外面上皮細胞が外套膜外液を分泌し貝殻をつくります。
外套膜を断面が見れるようにカットしたと思ってください。
上(貝殻側)は外面上皮細胞、下(内臓側)は内面上皮細胞、その中間は結締組織と言われます。
貝が内臓側に貝殻を作らないのは、内面上皮細胞にその能力がないからです。
ところが、挿核手術のときに使用するピースは小さくカットするとはいえ、3層構造のままです。
決して外面上皮細胞だけを剥いで使用しているわけではありません。
3層構造の状態で想像を膨らませると、内面上皮細胞が内側(核側)のまま真珠袋が完成しても、外套膜外液が分泌されないから真珠はできないのでは...? ということは、挿核手術はピースの表裏まで考えて行っているの? などの疑問が湧いてきます。
実は、母貝の体内で結締組織と内面上皮細胞は破壊され、外面上皮細胞だけが残るのです。
その理由は解明されていません。
そして、外面上皮細胞は真珠袋へと成長(外套膜としての再生)し、外套膜本来の機能である「貝殻をつくる」ことをはじめます。(=真珠をつくります)


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