2008年7月17日

真珠の賢い選び方、買い方 その6

こちらに「選び方」のまとめ編をアップロードしました。
こちらに「買い方」のまとめ編をアップロードしました。
まとめ編の方が読みやすくなっていると思いますので、よかったら上からどうぞ♪


前回の続きです。

今回はキズについて書いていきます。

真珠のキズがいつからキズ呼ばわりされているのかはわかりませんが、少なくともキズモノ扱いできるほど収穫量があった時代のことだと思います。
その時代の先輩たちが別の呼び方をしていたら、キズはキズと呼ばれることなく別の何かだったのではなかろうか...と考えるとちょっと残念な気もします。

真珠のキズの種類や状態はそれほど世間に知られていないのに、販売する側が「ここに小さなキズがあります。」と説明することで、もちろん説明責任があるわけですが...、消費者の不安をあおることにつながっている気がしますし、その言葉が「キズ」でなければ、消費者はさほど気に留めることもないのでは?と思ったりします。

消費者心理として「新品」を買いに来たのに、「キズ」があるとはなにごと?と思うでしょうし、家やクルマに大きなキズをつくってしまったら何となく恥ずかしくて修理する... キズってそういう位置づけのものですよね?
だから「キズ」という言葉が耳に入ってくるだけで自然に嫌悪感を感じてしまうのが普通なんだと思います。

でも、真珠のキズとはそういう種類のものではありません。
むしろ生まれもった個性と考えるほうが適切なんじゃないかと思うのです。

確かにキズがなく表面がツルっとした真珠はキレイで「おいしそう」と表現する方も少なくありません。
その一方で、表面がシワシワでも強い輝きを放ち、その力強さが美しい真珠が存在することも事実です。

そもそも真珠貝自身はジュエリーを作っているという自覚があるわけでなく、一つの生命活動の中で生み出されるものであって、たまたま人間がそれに魅了されただけのこと。

養殖過程で真珠貝が強いストレスを感じる場面があって、それが結果的に真珠のキズになって残っていく... 私たち人間だって強いストレスを受けると爪が歪んだりするじゃないですか?
その爪の歪みを他人にキズ扱いされると心が痛くなりませんか?

残念ながら歴史的にキズと呼ばれてきたものを覆すほどの反対勢力が今あるわけでなく、今後もキズはキズと呼ばれ続けていくのだと思います。
それならばキズをごまかしたり、隠したりするのではなく、しっかりとオープンにし、世間に理解を深めていただくことで、真珠のキズに対するイメージが変わっていけば... と、小さな希望です。