真珠が店頭に並ぶまで その④
真珠業界には数え切れないほどの卸商の方々がいらっしゃいます。
伊勢の真珠商のほとんどは、この卸商にあたります。
卸商の方たちは小売店への卸し、百貨店の催事で自ら販売に立ったり、同業者とのお付き合いもあったり...と、精力的に商売をなさっています。
最近ではインターネット上で真珠の販売をする方も多く見られます。
真珠には明確なグレーディングがありませんので、値段と品質が必ずしも明確な階段状になっていないのは否めない事実です。
その要因の一つに流通の形態があるんじゃないかな?と個人的に思っています。
まあ、結局は真珠に限らずの話ですけどね。
逆に考えると、そういう点でわかりやすいのは「鑑定つきのダイヤモンド」と「石を使っていない地金ジュエリー」だけと言えるかもしれません。
製造時期による違いはありますが、その時々で相場が公開されていますから。
婚約指輪の購入をご自分で比較検討された方なら、意味をわかってもらえると思います。
さて、話を真珠に戻しまして...
そういうわけで真珠は、一般消費者が値段の見当をつけられない商材です。
実は見当がつかないのは一般消費者だけではなくて、小売店店主や販売員さんでも「真珠はわからん」とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。
誤解のないよう、追記しておきますが、その方たちが不勉強なのではなくて、「何でこのネックレスがこんな値段で売れるんだ?」と信じられないゲリラ的商品がオークションなんかで出ていたりするのを見ると、「真珠はわからん」となってもしかたないと思うのです。また、真珠専門店でないなら、勉強になるほど真珠に触れられないこともあると思います。
流通の面から見ますと、同じ商品でも...
メーカー ⇒ 小売 で店頭に並ぶ場合と、
メーカー ⇒ 大卸 ⇒ 中卸 ⇒ 小卸 ⇒ 小売 で店頭に並ぶ場合で、店頭価格に違いが出てしまうのは当然のこと。
後者のルートで商品を仕入れてしまった店主から見ると、メーカーが在庫処分で直販する商品の値段は意味不明となります。
じゃあ、小売店がメーカーから直接仕入れればいいじゃんというのも一つの解決策ですが、たくさんの中間業者がすでに存在している業界の構造を変えるのは、かなり難しいことです。
次回は真珠が店頭に並んだ後といいますか、「賢い真珠の買い方」を書きます。


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