2008年3月 1日

真珠が店頭に並ぶまで その③

前回は養殖屋さんについて簡単に書かせていただきました。
浜揚げされた真珠はいよいよ流通にのっかります。

その③ 入札会、示談で加工屋さんへ。

さて、浜揚げ(=母貝から採り出された)された真珠のほとんどは、そのまま使用できるほどキレイではなくて...

~余談~
花珠
そのまま使用できるキレイさで生まれてきた真珠を養殖屋さんたちは「はなだま」と呼びます。
その量については一概には言えませんが、1年で1粒とか、そういうレベルでお考えください。
近頃では「今年ははなだまゼロだった」なんてことも珍しくありません。
花珠については別の記事でもうちょっと突っ込んでみようと思っています。
乞うご期待♪
~余談ここまで~

真珠をジュエリーに仕立てるには加工が必須です。
市場に出回るアコヤ真珠のほとんど(100%に限りなく近い)は加工されています。
昔からずっとそうなっていますので、驚くことではありません。
むしろ昔のほうがきつい染色を行っていたほどです。

浜揚げされた真珠は全国各地の真珠組合が開催する入札会に出品され、加工業者や大卸がこれらを落札します。
また、養殖屋さんによっては加工業者と直接取引する示談を行うこともあります。

加工屋さんにやってきた真珠はまず用途選別されます。
これは形やキズを見て、似たもの同士をグループにまとまる作業といえばわかりやすいですかね?
一般的にキズの少ないものを指輪などのジュエリー用、ジュエリー用にはきびしいキズがあるものをネックレス用とします。

次に真珠は穴をあけられるのですが、用途によって穴のあけ方が変わってきます。
ジュエリー用は片穴(かたあな)といって核の中心部あたりまでの穴をあけます。
ネックレス用は両穴(りょうあな)といって穴を貫通させます。

次は「シミ抜き」です。
母貝の中で真珠層を形成していくときに、不純物を巻き込んでしまうため、真珠層内部に影のようなものができてしまいます。
これをシミと呼んでいます。
化学的にこのシミを除去します。
そして染色(調色)へと過程を進めます。

真珠のマッチングは神経質になると果てしなく、大ざる一杯の真珠からそっくりのペアを一組探し出すのも容易ではありません。
なので、可能な限り高い位置での妥協点でマッチングをするのですが、そのマッチングレベルを上げるために、色を人工的に整えてあげるわけです。

これらの加工は、お化粧と捉えていただけばよろしいかと思います。

そのようにして真珠はジュエリー用のルースとして、ネックレス用の連として、卸の世界へと移っていきます。

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