2008年2月12日

真珠が店頭に並ぶまで その②

前回は真珠をつくる母貝を実は人間がつくっていることをご紹介しました。
今回はみなさまご存知だとは思いますが...

その② 真珠は養殖屋さんがつくっています。

ちょっと前のクルマのCMで父が海に潜って貝から真珠を採ってくるやつ、ご存知でしょうか?
本当にあんなことがあったらロマンティックで素敵ですよね。
あと、これは素敵とは言えませんが、試験管で調味料を使って「成分的、理屈的には真珠」をつくる先生もいるそうですです。これは流通しておりませんのでご安心ください。

今一般的なお店に並ぶ真珠は養殖真珠で、天然真珠ではありません。
養殖真珠ですから、養殖屋さんが手塩にかけて貝の世話をしてつくり出された物です。
真珠をつくるのはあくまでもアコヤ貝であって、人間は貝の世話をするわけです。

~余談~
天然真珠って?
クレオパトラが粉にして飲んだと言われるほど古くから知られていた真珠。
もちろん当時は(っていうか養殖の歴史のほうが圧倒的に短いのですが)養殖技術はありませんから、すべて天然だったわけです。
なので、アンティークジュエリーで使われている真珠は天然真珠です。
米粒ほどの大きさのものが多いです。
今ではケシ真珠(単にケシとか、ケシ珠と言われます)を天然と称して販売しているお店も見かけますが、核を持たないという点で共通するものの、ほぼ全て養殖場でできたものですってことは書いておきます。
~余談ここまで~

養殖屋さんの仕事は、珠入れ(挿核手術)、浜揚げ(真珠を採り出す)がメインイベントとして、よく知られていますが、実はこの珠入れから浜揚げまでの貝の世話が大変です。

海中で貝に付着するフジツボなどを、成長の妨げにならないように落とす「貝そうじ」といわれる作業があり、
貝は生物ですから水温にも気を使わなくてはなりませんし、
台風が直撃しそうなときには非難させたり...

まさに手塩に掛けて育てるわけですが、赤潮などにより貝を全滅させてしまったり、数年前から問題になっている原因不明のへい死問題もあり、ダイヤなどの宝石と真珠が大きく違うところは自然環境によってできが大きく左右されるところではないでしょうか。

もちろんダイヤにはダイヤの大変さがあって、決してそれを軽んじているわけではありませんが、真珠の養殖屋さんも大変なんだという認識を少しでも多くの方に持っていただけると嬉しいです。

今の日本の真珠養殖環境は死活問題に直結しつつも頑張る養殖屋さんの努力があって成り立っています。
ところが、養殖が難しくなりはじめたとき、日本は平成大不況。
真珠は本来売買されるべき価格を維持できず、安値低迷状態です。
とても残念なことですが、継続のための低迷期だったと後に言えるようになればと希望します。

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