2007年9月30日

ニューヨークでの防寒対策

昨日から天候が悪く、急に寒くなりました。
入道雲が見られなくなり、何となく空気が秋らしくなってきましたし、そろそろ暖房器具を納屋から出したほうが良さそうです。
実際に使用し始めるのはもうちょっと先のことだと思いますが...

さて、ニューヨークの冬は寒いです。
気温の低さのわりに雪が少ないので、生活が不便になることはほとんどありませんが、寒さに負けないための知恵は身につきます。
私が体感した一番寒かった日は-20℃でしたが、ここまで下がることは少なく、-10℃くらいを覚悟しておけばよろしいかと思います。

日本の-10℃は経験したことがありませんのでどんなものかわかりませんが、ニューヨークの-10℃に負けないためには常にお腹を一杯にしておくことです。
お腹が空いた状態で-10℃の中を歩くと、骨が冷えます。
少々歩いてもポカポカしてくることはなく、ドンドン骨から冷えていきます。
気がつくと身体が震えてきます。
体調が良くない日は頭痛が始まります。

しかし、お腹を一杯にしておくと全然違います。
もちろん寒いことに変わりありませんが、骨から冷えることはなく、どちらかというと外から内へ寒さが伝わってくる感じになります。

冬の間はほとんど毎日同じ格好をしていました。
一度「良いパターン」を見つけてしまうと、他の格好をしたいと思わなくなります。
ちなみにそれは...
Tシャツ、ハイネック(薄手)、ニットのハイネック(薄手)、長袖Tシャツ(厚手)時々パーカー、長袖シャツ(キルティング)、ブランケットジャケット(硬い毛布のような生地でできたジャケット)、革ジャン、ロングコートでした。
着ぶくれして機敏な動きはできませんが、そこそこ風の強い日でもOKでした。
もちろんボタンやファスナーは全閉じです。

完璧にするためにはヘッドフォン的な「耳あて」がほしいところでしたが、格好を気にしてしまって、結局買わずじまいでした。

2007年9月15日

っていうか誰!?

先日のエントリーで、アパートのインターホンの性能が悪く、相手が何を言っているのかよくわからないまま、ドアを開けてしまったことは一度や二度ではないと書きました。

印象的だった話をひとつ書きます。

19時頃だったと思います。
インターホンのブザーが鳴りました。
"Who is it?"
"Exterminator."

...なんじゃ?
エ・ク・ス・ターミネイター   ????
俺やっつけられちゃうの?

"I am sorry. Who is it, again?"
"Exterminator."

ヤバイ。
やっぱやっつけられちゃうんだ。

そのヤバイと思う気持ちと裏腹になぜか私の右手人差し指は「OPEN」のボタンを押していました。

ヤバイ。ヤバイ。
ターミネイターがやってくるよ。
と、あたふたする私。

「ピンポーン」
ドアベルが鳴りました。

のぞき窓から見ると黒人男性が一人、背中になにやらギンギラのタンクのようなものを背負っています。
...っていうか誰だよ?
私には見当がありませんが、彼は間違いなく私を訪ねてきたのです。

ええ~い! と気持ちを決めてドアを開けます。

"Hi." と彼。

あっけにとられている私を気にする様子もなく、中に入ってきました。
そのあまりに躊躇なき動きに「え~っ!?」と言っているつもりですが、声は出ておりません。

すると彼は右手に持っていたギンギンの長いノズルを、システムキッチンとガスレンジの間に入れ、前後に動かしています。

あ、これは思わせぶりな官能小説ではありませんよ。念のため。(笑)

これまた、他人の家に押し入っていることがわかっていないかのような躊躇なき動きです。

次に彼はシステムキッチンと冷蔵庫の間に手を出しました。
どうやら細い隙間を狙っているようです。

躊躇なき動きでそこを攻め終えると、彼は私のほうを向き「これで安心だ!」
このときにようやく気付きましたが、彼はとてつもなくすごい量の汗をかいています。

っていうかあんた誰だよ?
これお金いんのかよ? 詐欺か?
一人暮らしはじめたばかりのときも消火器の詐欺にひっかかったんだった... しまった。

と心の中は???だらけの私を尻目に彼はドアを開けて出て行きました。

とりあえず "Thank you."

...お金をとられなかったから詐欺ではないかも。
くっそー、何か液体らしきものを撒いていたなぁ。
これで安心だって何が安心なんだ?

悪い夢を見たと思って忘れようとしましたが、どうしても気になったので階下の女性に電話しました。

「さっき エクスターミネイターってのが来たんだけど」
「私のところにも来たわ」
「そう? あれは誰?」
「エクスターミネイターっていうのはバグが出ないように液体を撒いていくのよ」
「はあ、そうなんだ。」

どうやら市役所から派遣されている害虫駆除業者のようでした。
その後(1年以上経ってからだと思います)、またエクスターミネイターが登場しましたが、さすがにそのときは上手く対応できました。

2007年9月13日

世界史の重要性

言い訳でしかありませんが、私は理系出身で、高校は私大理系への進学を前提としたクラスにいたため、受験に関係ない科目の授業はありませんでした。 

そのせいで?歴史(特に世界史)の授業を受けたのは...中学? 高1?
それすらハッキリしないレベルです。
当然、ものすごく世界史の知識がないです。

5年弱海外で暮らすとそれなりに勉強しますが、知識があって海外に行くのと、知識なくして行くのとでは、大きな差が生まれます。

例えば、私の友人はユダヤ系が多いということは以前のエントリーで書きました。
友人の中でもディレクター、プロデューサークラスの音楽業界で成功している人たちはものすごくリッチでしたが、どれだけリッチであっても、メルセデスベンツ、BMWを所有しているものはいませんでした。
これは世界史以前の常識の問題ですが、その意味がピンと来ない人は海外生活で損をします。

「日本人に原爆ネタの冗談を言う外国人」が日本で暮らしたら損をすることは想像しやすいと思いますが、そのようなものです。

特にビジネスの場では、たとえ自分がBMWに乗っていても、たとえ自分の会社の社用車がメルセデスでも、ユダヤ系の人を乗せるときにはレンタカー、ハイヤーを手配してドイツ車を避けたほうが良いです。

あくまでもわかりやすいひとつの例としてご紹介いたしました。

隣人との付き合いでも、そういった気配りができるほうが、より密度の濃い海外生活ができることでしょう。

世界史に疎い私がした失敗をひとつご紹介します。
私のクラスには台湾から来た3人組がいました。 男子1名、女子2名です。
私は恥ずかしながら、台湾と中国の歴史的背景や関係を知りませんでした。
ある日のフリートークの授業中、私は隣に座っていた台湾人の男子とコンビを組むことになり、自分から話題を振りました。
「中国は社会主義でしょ? 社会主義国の人がこうして海外留学するときは国のテストかなんかに合格しないといけないの?」
「中国のことなんかしらねーよ!」
彼はそういうと教科書を開き、私とのフリートークを放棄しました。
自分が相手を不愉快にさせることをいった意識が全くなかったので「意味わかんね~ぞ、こいつ!」と、私は腹を立てて、それ以降は休み時間や、登下校時に会っても、全く口をききませんでした。

今でも申し訳なかったと思っていますが、それを伝えることすらできないのは辛いことです。

2007年9月11日

ニューヨークのアパートのセキュリティ事情

田舎で暮らしていると、いまどきのマンションのセキュリティ事情のことはよくわかりませんが、オートロック付のマンションがおしゃれの代名詞のように言われていた当時は、実は無意味なものが多かったです。

ロックのかかった正面玄関を横目に普通に裏に行けたり、ひどいものはロックのかかったドアの横に平気で乗り越えられる壁があったり... 「安心のオートロック」ではなくて「人気のオートロック」だったわけですね。

昔観たアメリカ映画で(タイトルは忘れました)、サムライが出てきて「拙者○○...」と仁義をきっている間に、カウボーイにバンと一発撃たれて... というシーンがありましたが、それに相通じるものがあるように思います。

ニューヨークではオートロックは最低限のセキュリティで、高級なアパートにはドアマンがいたり、警備員が常駐していたりして、人間に監視させています。
その最低限のオートロックでも、簡単にドアの向こう側へ行けるようなつくりのものはありません。

建物には非常時の脱出ルートが確保されていないといけないので、外壁に鉄の階段が設置されていたり(映画でよく登場するあれです)しますから完璧ではないのですが、少なくとも「あれ?もしかして入っちゃった?」なんてことはありません。

しかし、だからといって安心できません。
私のアパートは「最低限のオートロック」でしたが、私がセキュリティレベルを下げていたことは否めない事実です。
インターホンの性能が良くないので、相手が何をいってんのか聞き取れません。
わからないままロックを解除したことは一度や二度ではありません。

反対にセキュリティレベルを上げている人もいました。
入口脇の部屋に住んでいたプエルトリコ出身のおじいちゃんです。
年金暮らしで、雨が降っていない限りアパート前で通行人と話をして過ごしていました。
彼のおかげで昼間に怪しい人物がアパート内に立ち入りことはまずありませんでした。

じいちゃんが守って、私が開ける... プラスマイナスゼロってことで。(笑)

これからニューヨークでアパート探しをする人は、その建物自体のセキュリティレベルを調べたほうがいいです。もちろん不動産屋さんに確認する程度でいいと思いますが、世帯数が多い建物ほど出入りする人間が多くなりますので、結構な世帯数がありながら警備員が常駐していない物件はよく考えましょう。

また、警備員がいなくても警備員の代わりになっている人が住んでいれば安心レベルが上がります。

それから、こじんまりした物件でも、私のような英語勉強中の人間がいると、その人はまず間違いなく人を中に入れてしまうと思ってください。

ところで、私の部屋に"もの盗り"が入ったことがありましたので、また近いうちにその話もご紹介します。

2007年9月 9日

レディファースト

亭主関白は日本の文化で、海外ではあり得ないことと渡米前の私は思っておりました。
そして、自分はそうならないように気をつけようとも思っていました。

ところが、学校の授業で先生から衝撃的な話を聞かされ、自分の知識の浅さを痛感することとなりました。

先生の話はこういうことでした。

アメリカのレディファーストはアメリカ文化であって、西洋文化ではありません。
ヨーロッパで女性が丁重に扱われてきた歴史はほとんどありませんから。
アメリカは移民の国です。
男たちは夢を持ってアメリカに渡りましたが、女性が移民しようとする動機づけは不十分でした。

当然男女比が男に偏り、子孫繁栄のためには女性を多く呼び寄せる必要がありました。
そこで、アメリカに来ればこんなに豊かな暮らしができるという女性に向けたキャンペーン的な発信を行い、その中に「男性は優しい」が含まれておりました。
それがアメリカ流レディファーストのはじまりでした。

...ということでした。
(これは先生個人の意見ですから、違う意見をお持ちの方は受け流してくださいね。)
m(_ _)m

高校時代を男子校で過ごした私は何となくその趣旨を理解できた気がしました。(笑)
私の卒業後母校は男女共学になりました。
その様子を知らないので、想像するしかありませんが...

近くの女子高と合併するなら(私の母校はこのパターン)ある日を境に1年生から3年生まで男女比率がほぼ半々になるのでしょうが、今年の入学生から男女共学というパターンだったら2年生、3年生は男子ばかりで、1年生の半分が女子となるわけで、そうすると2年生、3年生は「ようこそ いらっしゃいました!」とばかりに、女子生徒に優しくすることでしょう。

似たような状況は工業高校など男子比率が非常に高い学校などでもあるかもしれません。

さて、男女共学1年生が3年になると学校自体が完全な「男女共学」として完成されます。
学校に男女がほぼ半々の状況が当たり前になります。
そうすると、女子に優しくというマインドは薄らいでいき、他の共学校と同じになっていくことでしょう。

そう考えると、今でもレディファーストのマナーが残っていることは素晴らしく文化の継承ができていると言えるのではないでしょうか? しかもそれがアメリカだけではなくて、私の知る限り、オーストラリア、ニュージーランドでも同様というところが素晴らしいです。

2007年9月 8日

タクシー事故

あれは1992年のちょうど今頃(9月前半)のことでした。

私はミッドタウンのレコーディングスタジオでセッションを終え、朝4時すぎに帰宅しようとタクシーに乗り込みました。
スタジオから私のアパートまでは約40ブロック...10分もかからない道のりです。

ドライバーは心なしか顔色が悪く、左手を窓枠にかけ、頭を支えながら、斜めの上体で運転しています。
普通じゃないことは明らかでした。
タクシーはコロンバスサークルを通過し、セントラルパークウエストに入りました。

すると...
「すみませんが、でんわを1本かけてもいいですか?」とドライバー
しかも泣き声です...
何があったのか、どうなっているのかはわかりませんが、そこで「ダメ」といえるほど根性が据わった人間でもない私は... その一言に精一杯の "迷惑だ" を込めて 「どうぞ」。

ドライバーはタクシーを右端に寄せ、公衆電話に向かって走っていきました。

「あっ... メーター止めていけよなぁ」

ドライバーは1分ほど話した後、タクシーに戻りました。

「どうもすみませんでした...」 とタクシーを走らせました。

無茶苦茶泣いてるやん... でもここは声をかけずに気づいていないフリをしよう... 行き先覚えてんのかなぁ?

すると後ろからタクシーが接近...
私が乗ったタクシーはドライバーが涙で前が見えていないのか2車線の真ん中を走っていて、結構なスローペースです。

後ろから来たタクシーは完全に追いつき、クラクション 「プッ、プー」
ドライバーはルームミラーで後ろのタクシーを確認。
左側の車線に移動しました。

すると、後ろから来たタクシーは右車線をドカッと加速して追い越していきました。

次の瞬間、私の寝ぼけた頭が凍りつきました!

ドライバーは「クッソー!!」と言うと、ガバッとアクセルを踏み込みたちまち追い越していったタクシーに並びました。
向こうのドライバーは "何事だ?" といわんばかりの表情でこちらを見ています。

次の瞬間私が乗ったタクシーのドライバーは「クッソー!!」と叫び、右に急ハンドル!!!
ガツ、ゴツ、ギシッ!
ガー、ゴゴゴ...

向こうはびっくりしてブレーキを踏みましたから、私たちが前に出ます。

当然ですがすごい勢いで向こうのタクシーが並びかけてきて、窓を開け「コラッ!車を右に寄せろ!聞こえてんのか、この野郎!」

私のタクシードライバーはオイオイ泣いています。
さすがにヤバイと思った私は、ドライバーに畳み掛けます。
"Go! Go! Go! Go! Lets Go, man. Go! Go! Go! Go!"

向こうのタクシーはお客さんを乗せたまま、ライトカチカチ、クラクションプープーで追いかけてきます。

ドライバーはちゃんと85丁目の角を曲がりました。
この時ばかりは彼のプロ根性に感心しました!
ヨシッ!

すると私のアパートの少し手前で観念して停車したドライバー。
自らドアを開けて降りていきました。

ものすごい口論がはじまりました。

私は一瞬の判断で、10ドル札をフロントシートに置き、こっそり右側のドアを開け、そーっと降りてすぐに路駐していた車の陰に隠れ、中腰で自分のアパートに入りました。

自分の部屋に入ると鍵をかけ、電気はつけずにじっとしていました。

外ではしばらくの間大声でやりあっていましたが、パトカーがやってきて(おそらく通りの住民が電話で呼んだのでしょう)おとなしくなりました。

ヤバイなあ...こりゃ目撃者の事情聴取でしょ!?
何で逃げた?ってことになるよなぁ...
窓の外ではパトランプの灯がアパート群を照らしていましたが、30分ほどすると私が乗ったほうのタクシーを先導してパトカーは去り、被害を受けたほうのタクシーも立ち去りました。

この日は眠れるはずもなく、警官が来て面倒なことになるといやだったので7時過ぎには出掛け、そのまま午後にスタジオに入りました。 もちろん今朝のことは誰にも言わず、寝不足と不安とストレスでクタクタになりました。

結局、警官が私を訪ねてきたようなことはなかったみたいでひとまず安心しましたが、しばらくインターホンが鳴るとドキッとする日が続きました。

2007年9月 7日

ブラックレイン その2

こちらにまとめ編をアップロードしてありますので、どうぞ♪

前回のエントリーの続きです。

ブラックレイン公開初日のほぼ満員状態の劇場。
マイケルダグラスが日本人俳優を殴るたびに "Yes!" "Yeah!" と場内は大盛り上がり。

日本人の私は完全にヤバイ状況で、劇場を出るタイミングを間違えてはいけません。
映画はまた別の日でも観れますし、最悪ビデオで観ることもできます。
出るタイミングを間違えて「こら日本人!」なんて挑発に乗せられてしまっては、とても面倒なことになります。

私は映画どころではなくなり、いろんな場面を想定して、シナリオ作りです。
・中国人だと言う
・韓国人だと言う
・空手の真似をする
・友達になっちゃう

どれも駄目です...

スクリーンではマイケルダグラスと高倉健がストーリーの終わりを思わせる状況です。
両隣は変わらずひざ上ダッコ状態。

スクリーンにはクレジットが流れ始めました。

すると...

左側のダッコカップルがすっと立ち上がり移動を始めるではありませんか!
やった!
当然私もこのカップルについて通路に出て、そのあとは猛ダッシュ!
大げさに言っているのではなく、マジ館内ダッシュです。
出口を出て、角を曲がったときようやくホッとしました。

在米中はとにかくトラブルに巻き込まれないように気をつかっていました。
前に書いたことがあるツバ事件のように、誰がいつどんな言葉や態度でキレルかわかりませんし、簡単にナイフだ銃だって話になりますから...大人はそうでもないのですが、ティーンエイジャーは本当に要注意です。
ニューヨークに行って、前方にティーンエイジャーがたむろしているような場面に遭遇した場合、引き返すか、道を曲がってください。引き返してもいいです。

そんなこんなで映画の中盤以降はほとんど観ていないような感じでしたが、一箇所「お~っ!」と声を上げそうになったのは、ガッツ石松が登場したときでした。
「相変わらずだな~っ!」って。(笑)

2007年9月 6日

ブラックレイン その1

こちらにまとめ編をアップロードしてありますので、どうぞ♪

今はなき松田優作さんの迫真の演技で話題になった映画「ブラックレイン」を観にいったときのことを書きます。

私は平日の夕方一人で映画館に行くのが好きでした。
むちゃくちゃ空いているからです。
タイムズスクエアあたりの大きな劇場に行くとスクリーンはデカいし、音響も良かったりするのですが、私はアパートに一番近い劇場が好きでした。
お客の肩の力の入り具合がタイムズスクエアとは違ってリラックスしているので、ある意味自分の場所というか...

そもそも、映画を見に行くという行為自体が日本とアメリカでは大きく違います。
アメリカでは日常の中にあり、日本のようなイベント性は薄いです。

映画を観るためにバスや地下鉄に乗って出掛けていく時点でイベント行為となり、エネルギーを使います。

私は「退屈だな...映画でも行くか」と、ふらっと出掛け、チケット売り場で何を観るか決めるのが好きだったので、ゆるい日常の中にあるものであって、だからこそ週1本は観にいけていたと思います。日本では全く行っていません。映画館にフラっと歩いていける場所に住んだことがないからです。

さて、話をブラックレインに戻します。
この映画に関しては予告編で観ていて、絶対に初日に観ようと決めていました。
チケット売り場に行列はありませんでしたが、それは私が開演ギリギリに行ったからだということを中に入って知りました。
すごい混雑で自分一人分の席を探すにも時間がかかりました。
ようやくひとつ席が空いていることを確認し、その場所はブロックの真中あたりだったので、"Excuse me."を繰り返しながら座っている人たちに足を縮めてもらいながら...ようやく席にたどり着いたときにライトが落ち始めました。

私の両隣は黒人カップルでした。(後に意味を持ってきます...要チェック!)

映画が始まり、日本の町並みの「アホさ」を鼻で笑っていたのも束の間...
話は盛り上がっていきます。
観客の盛り上がりもスゴイです。

もちろん私の周りの人たちはマイケルダグラス応援団なわけで、松田優作をはじめ悪役俳優たちは気の毒なほどにブーイングを喰らっています。

本当にあり得ないほど会場が盛り上がり、異様な空気が充満し始めました。
私はふと自分の身の危険を感じ始めました。

「ヤバイ...今すぐ出たほうがいい」

何がヤバイってこれだけの人数がハイな状態で、スクリーンの中の日本人たち(高倉健を除く)に罵声を浴びせています。
「何だオメェ、日本人か!」なんてことになりかねません。
アメリカは怖いのです。
口喧嘩にのせられて刺されるなんてことが現実に起きるところです。
トラブルの匂いがしたら「逃げろ!」「逃げろ!」です。

右を見るとカップルがひざ上ダッコ状態で...
左も同様にひざ上ダッコ状態...
しかもむちゃくちゃ盛り上がってます。

「ヤバイ...出れない」

現実問題として逃げれません...

続きは次回。