Yahoo!オークションで近頃やたら目にするのが、出品者を装ったオークション詐欺が横行しているので示談には応じないようにというメッセージです。
これ、Yahoo! が大きく扱っているのならわかるのですが、昔から Yahoo! は一貫して「取引の場を提供しているだけ」という姿勢を崩しておらず、よって先述のメッセージを発信しているのは「出品者たち」であります。
私は 2000年から Yahoo!オークションを利用させてもらっていて、その手の詐欺にはあったことがありませんので、どうもオークション詐欺というのは身近なものとして考えることができず、「出品者たち」は "念のため" メッセージを発信しているんだろうなぁと軽く考えておりました。
ところが、今朝!
私のところにもこの手のオークション詐欺メールが届きました。
連中の基本的な手口がわかりましたので、私なりに解釈した注意事項を書いておきます。
① 「取引ナビ」以外でのオークションには参加しないこと!
個人の出品者で直メールしか駄目という人はいないと思いますが、オークションストアの中には業務の効率化のため、「取引ナビ」を使ってくれないところがあります。
こういうお店とは取引しないほうが良いです。
② Yahoo!メールで取引しないこと
誰でも自分のメールアドレスを必要以上に公開したくありませんから、親戚や友人以外の人とは Yahoo!メールなどのフリーアカウントを使っている人も多いようです。
しかし取引にこれを使い慣れていると一段階ひっかかりやすくなります。
ネットショッピングなどでお金が絡む場面では「自前メール」を使う癖をつけたほうが良いと思います。
理由は後述します。
以上、2点に気をつけるだけで、詐欺にあう可能性は極めて低くなります。
また、こういった詐欺は家電製品の取引で多く発生するようですので、家電製品は特に注意が必要でしょう。
では、私が今朝受け取った詐欺メールを公開します。
送信者(詐欺師)のメールアドレスも入手できていますが、あえてここで公開するのはやめておきます。
送信者: "オークション 出品者"
件名: ●取引の件● ★商品名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本文:
●取引の件● ★商品名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
急ぎの件なのでメールで失礼します。
商品代金のお支払い先に変更がありますので、
このメールが届いていましたら、こちらへ返信して頂けますか?
あと今後はメールで連絡させて頂きたいので、
お手数ですがこちらにも配送先をメールして下さい。
返信は午前中にさせて頂きます。
お仕事などでメールの確認が遅くなりそうでしたら、
すぐに連絡のつく携帯アドレスなどをお知らせ下さい。
よろしくお願いします。
というわけです。
では、なぜこのメールが第三者である詐欺師から私に届いたのでしょうか?
例えばの話を書いてみたいと思います。
Aさんは、Bさんが Yahoo!オークションに出品したパソコンを5万円で落札しました。
実はこの流れをずっと見ていた者がいました。Zさんとしましょう。
正確には Zさんはオークションをずっと見ていたわけではなく、Bさんがパソコンを出品した時点で「これはそこそこの値段になるな」と思い、ウオッチリストに登録したのでした。
ウオッチリストには、登録したオークションのうち、開催中のものと終了したものが別ページで表示されるようになっていて、終了したもののページでは、いつ、誰が、どの商品を、いくらで落札したか、全部わかるようになっています。
こうして Zさんは、Aさんがパソコンを5万円で落札したことを知りました。
もちろん、Zさんには Aさんの本名はわかりません。
ですが、Aさんの ID が A であることは、ページに表示されていますから明らかです。
そして Zさんは、Aさんにメールを送ります。
アドレスは A●yahoo.co.jp(●は本来@となります)です。
ここで、Aさんが日頃から「取引ナビ」しか使わない人であれば、Yahoo!メールに入ってきたメールに「あれ?」と思うことでしょう。
ですが、Yahoo!メールも使う人であればそのまま普通に Zさんを出品者だと勘違いして、メールを読んでしまうかもしれません。
どちらにしても騙されるときは騙されるのでしょうが、「取引ナビしか使わない」と決めておけば、メールで連絡が来た時点で「何だ?」と思うはずで、最初のブレーキになると思われます。
また、こうして受け取ったメールには滅多なことでは手をつけないようにしてください。
間違っても「私は取引ナビでしか取引しませんので、ナビでご連絡ください」などとメールを返信してはいけません。
取引ナビには第三者が入ることは出来ません。
出品者と落札者だけの連絡掲示板となるわけですので、Zさんに「ナビで連絡してくれ」と言って、Zさんがそうできるものではありません。
しかし、Zさんはおそらく毎日何百通というメールを送っているはずで、Aさんが5万円でパソコンを落札したことなど頭にないと思われます。
ところが、Aさんがメールを返信してしまうことによって、Zさんに対して自分の存在を認識させてしまうことになり、このパソコンの取引で騙されることは免れても、別の詐欺の標的とされてしまうことでしょう。
オークションストアで「メール取引」のみのお店は大抵オークション終了時に自動的に配信されるメールに「メールで返信してください」と書いています。
この場合は、すぐにメールをせず、「ストア情報」でメールアドレスの確認くらいはしてからにしましょう。
それから、入札する前に出品者の評価はちゃんと確認しましょう。
実績数を見るだけじゃなくて、過去の取引相手のコメントをいくつか抜粋して読みましょう。
今回は詐欺師が間抜けにも支払い、発送が完了した後でのメールでした。
しかし、オークション終了後数分で普通の取引的な内容のメールだったら、果たして見抜けたか...と自分に問うと、言葉に詰まります。
そういう意味で今回は自分への注意の落とし込みの意味でここに書かせていただきました。
オークション詐欺でだまされかけた経験があるので、今度はそのことを書いてみます。