2008年5月13日

自給自足

神宮では、お供えされる食物はもちろん、食器類も自給しています。
自給自足と書くのは簡単ですが、実際には水源確保のためには山を整備しなくてはならなかったり、現代人の私たちには想像もつかないような知恵と労力が必要なようです。

式年遷宮で使用する木材も植樹し、手間隙を掛けて育てたものを使用していますし、絹や麻の布を織る機殿(はたどの)をも有しています。

自給自足とは環境と衣食住の文化をを両立させることであり、神宮は常若の思想でこれらを繰り返し循環させることで古くに確立された文明を今日まで継続しているのです。

2008年5月 1日

稲作の祭

神宮では稲作がベースになった、たくさんの祭が行われています。
稲作を生活の基盤とする瑞穂の国では、よく米ができることが幸せであり、稲にかかわる伊勢の神々が人々の信仰の対象となったのは当然のことかもしれません。

それでは、どのような祭があるか見ていきましょう。
種をまく神田下種祭(しんでんげしゅさい)、御田植式、風雨の順調を祈る風日祈祭(かざひのみさい)、初穂を収穫する抜穂祭(ぬいぼさい)...
最も重儀とされるのは、10月に行われる「神嘗祭」(かんなめさい)です。
初穂米を蒸した飯、醸した酒、杵でついた餅として供える神嘗祭には、天皇が作られた稲も両宮に奉献されます。

神嘗祭の祭器具は毎年新調されます。
これは式年遷宮と共通の「常若の思想」によるもので、実際に南北朝以前の式年遷宮は式日まで決まっていて、神嘗祭の日とされていました。