2009年4月29日

昭和の日に思うこと

平成21年の昭和の日です。

何気に思ったのですが、「自分はたいして戦後生まれでもない」かもしれません。
戦争を経験なさっていらっしゃる方々には、アホ扱いされる解釈だと思います。
精神的、思想的にはバリバリ「戦後生まれ」ですし、なにしろ「新人類」ですので...
ただ、純粋に時間量的には「そうでもないんだな」と感じたのです。

実は私、昭和から平成に変わった日から数日のことをよく覚えていまして...
もちろん自分にとって初めて体験する時代の節目であったこともその要因のひとつでしょうが。

当時私は東京の三軒茶屋のレンタルビデオ店でアルバイトでした。
昭和天皇が崩御し、テレビは全局が特別番組を放送し、CMはなし。
浮かれた世の中にあって、「自粛」という言葉を初めて耳にしました。
 ~その後、自粛がちょっとしたブームになったところもありましたね。

で、私がアルバイトをしていたビデオ店だけに限った話ではないと思いますが、店内は通勤時の駅のホームを思わせるほどのお客様で賑わい、何千本とあったビデオの在庫棚がほとんど空の状態になりました。
月末の棚卸しのときに「こんなビデオ借りる人いないんじゃないの?」「スペースの無駄なんじゃない?」なんてバイト仲間で馬鹿にしていた作品までこのときばかりはヘビロテでした。

そのときの在庫棚の空虚感、閉店後にようやく訪れる静けさの空気感を今でもはっきりと憶えていて、
 ~そうだ。閉店後にシャッターをたたく人もいました。
さすがに「昨日のように」とは申しませんが、あれから20年以上の時間が流れたとはとても実感できません。

あれからもう20年かと思ったとき、その時間の量と、終戦から私が生まれた年までの時間の量が同じくらいなんだと気づき、「自分はたいして戦後生まれでもない」と感じたのです。
と同時に、時々目にする終戦時の映像の状態から、わずかそれだけの時間で「よくぞあれだけ復興してくださいました!」と先輩たちに尊敬の念を抱きました。

それをリアルタイムで支えてきた先輩たちにとっては「激動の昭和」という言葉が、私たちの想像を超えて身にしみることでしょうね。