2008年12月 2日

それでもやるしかないですから

リーマンブラザーズ破綻から、あれよあれよという間に日本でも派遣切りとか...ネガティヴな話題を多く目にするようになりましたね。

特に痛々しく思うのは「内定の取り消し」です。
会社側のいたしかたない事情も理解できますが、そこを理解するにはそれなりの社会経験が必要と思うわけで...
新卒者にとっては文字通りに「頭が真っ白」なんだろうなと察します。

でも、人生色々ありますから前に進むしかありません。

私も勤めていた会社の都合で人生が変わった者の一人です。
「自分はこの業界にはむいていないんじゃないか?」「もっと高い給料の仕事があるんじゃないだろうか?」と思ったことしばしばで、迷いがなかったわけではありませんが、何だかんだいっても結局定年まで勤めるんだろうなと思っていました。

なんとなく会社がまずいんじゃないか?という空気が流れ始めてから実際に廃業が決まるまで結構な時間がありましたが、Xデーに備えて次の道を探していた訳ではなく、減っていく社員数に応じて残った者の一人当たりの仕事量が増えたこともあり、あれこれ考える余裕などない状況の中で勤めておりました。

そんなわけで、予測できたこととはいえ会社の廃業はやっぱり突然のことでした。

目の回るような忙しさから解放されたことで、ホッとしたのが正直なところでしたが、このことが自分の人生をどれだけ変えたかに気付いたのはずっとあとになってからでした。

会社都合でしたので退職金は満額支払われました。
私は勤務年数7年で、100万円ちょっとのお金を受け取りました。

満額であって満額でない100万円でした。
定年まで35年勤めたと仮定すると7年は1/5相当の時間です。
では35年勤めて手にしたであろう退職金は500万円だったか?というと、かなり目減りしてしまったことがわかります。

結局その100万円は、その後の就職活動中の生活費補填、就職が決まったあとの引越し費用、新しい住まいで必要だった生活用品購入などでなくなりました。
目の前にある現金をそのように自覚するのは難しいことですが、これは自分が実際に定年するときの退職金の一部を先に受け取ったものであって、エクストラ収入ではなかったわけです。

つまりはこういうことなのですが...
次に就職した会社で私と同い年の先輩がいて、彼は高校卒業以来ずっとこの会社に勤めていました。
彼と私が同じ会社で同じ年に定年退職を迎えても、彼は私より多くの退職金を手にするわけです。
私は最初の会社でその差額分をすでにもらってしまっている(しかも目減りした額で...)わけで、当然の結果です。

そして私はその受け取ったお金をすでに使ってしまっているのです。
そう考えると老後の不安材料のひとつとなってしまうわけです。

自分が決めて進んだ道であれば、受け止められる現実だと思いますが、会社都合の場合は受け止めざるを得ない現実となります。
それでも文句を言っている間にも世間は流れていくわけで、自分は自分でやっていくしかありません。

「内定取り消し」を受けた人たちへ、(届くかどうかわかりませんが)私が自分の経験から申し上げたいのは、まだ生涯収入額を大きく落とした訳ではないということ、負けたわけではないということです。
ただ今の現実があるということは、自分が進もうとした業界や会社、その選択が間違っていたかもしれないというところから考え直し、もう一度就職活動をがんばって、たとえ1年かかってしまったとしてもやり抜いてほしいと思います。

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