私のスタンド・バイ・ミー その3
* こちらにまとめ編をアップロードしましたので、よろしければどうぞ。
前回の続きです。
誰かが「松阪公園へ行ってみよか?」と言い出したことで、それまで一つの目標に向かって一丸となってきた私たちは賛成派と反対派に分断されることになりました。
私は反対派でしたが、賛成派が過半数を占め、民主主義的には行かなくてはなりません。
何よりクラスのリーダー的存在であった Oくん が賛成派だったことが敗因でした。
私はイヤイヤムード全開で列の一番後ろをダラダラついていき、松阪公園に到着。
落ちていた木の枝と松ぼっくりで野球をはじめました。
しばらく遊んで、気がつくと時刻は 14時 をまわっていました。
往路に約4時間かかったことから、そろそろタイムリミットです。
「まだええやん!」というものもいましたが、今回は Oくん も「そろそろ帰ろう」派だったせいか、すんなりと帰ることに決定しました。
私たちはまた列をつくってペダルを漕ぎはじめました。
走りはじめてすぐにパンツに違和感を覚えました。
私は言いました。
「パンツぴりぴりやぁ~」
全員が口々に応えました。
「パンツぴりぴりやぁ~」
復路はとても短く感じました。
すぐに「伊勢市」の看板の下を通過し、度会橋を越えました。
「先生にみつかったらどうしよう...」
そんな私の心配をよそに、私たちはすんなり自分たちの学校区に戻りました。
そして...
「今日のことは絶対に内緒やで!」
私たちは固く約束をして別れました。
家に帰ると、私以外の家族が食卓を囲んでいて、いつもなら「遅い!」と父が怒る場面でしたが...
なぜかこの日は「早く食べろ」ですみました。
翌日から私たちはクラス内で「パンツぴりぴりやぁ~」を仲間の合言葉のように使いました。
そんなに長くは続きませんでしたけどね。



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