2008年4月21日

私のスタンド・バイ・ミー その1

こちらにまとめ編をアップロードしましたので、よろしければどうぞ。


小学校5年のときだったと思います。
Oくんは成績優秀、運動神経抜群のクラスの人気者でした。

ある日私は同じクラスの男子からとんでもない計画が進行中であることを聞かされました。
Oくん他数名が自転車で松阪の三交百貨店へラーメンを食べに行くとか...

伊勢⇒松阪は25km前後の道のりです。
それを小学生が自転車で往復するなんて、大人の目から見ると絶対に阻止しなくてはならない危険行為です。

ですが、当人たちにしてみれば「アドベンチャー」なわけです。
何しろ誰が決めたのか、小学生、中学生が自分の学校区の外へ出るときは父兄同伴、塾などの例外なし!でしたから、友達同士で駅前の商店街に行くだけでビクビクしていましたから...
その計画を知った私はどうしても「アドベンチャー」に参加したくなり、Oくんに言いました。
「ボクも混ぜて!」

どうしてわざわざ松阪へラーメンを食べに行こうと計画したのか...
それは、伊勢ではあり得ない「安さ」でした。
残念ながらそれがいくらだったのか覚えておりません。
180円だったような...

これも不確かな話で恐縮ですが、東海地区では超メジャーの「スガキヤ」が三交百貨店の地下に出店していて、当時の伊勢にはなかったので、大きなサプライズだったのではないかと...
ちなみに今、スガキヤのラーメンは280円です。

それにしても、今考えると1杯180円のラーメンを「安っ!」と言った小学5年生のなんと生意気なことか。
当時の私の小遣いは1日50円。
4日間駄菓子屋通いを我慢しないと食べられない金額です。

結局アドベンチャーチームは5、6人になったと思います。
これだけの人数が絶対に親に知られないように一丸となって決行当日を迎えること自体がミラクルですが、実際に当日はやってきました。

天候にも恵まれ、朝早くに各々が100円玉数枚をポケットに入れて集合した私たちは、まず所持金を見せあい全員がラーメンを食べることができるか確認しました。
が、1人100円しか持っていなかった者がいたような気がします。
Oくんが「じゃあ足らん分はオレがおごったろ!」と言ったのを覚えています。

そして私たちは列を作って松阪に向かいました。

旧国道23号線を北上した私たち。
宮川にかかる度会橋までは見慣れた景色で、多少の後ろめたさと、その何倍ものワクワク感で、表現しきれない自由に包まれていました。

ところが、度会橋を越えて度会郡に入ると、途端に後ろめたさの方が大きくなり始め、ペダルを漕ぐ足にも疲れが出始め、緊張感が増し、とても喉が渇きました。
私の所持金は200円。
ジュースを買う余裕はありません。

そのうちに皆無口になっていきました。

次回につづく...

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