2008年4月29日

私のスタンド・バイ・ミー その3

こちらにまとめ編をアップロードしましたので、よろしければどうぞ。


前回の続きです。

誰かが「松阪公園へ行ってみよか?」と言い出したことで、それまで一つの目標に向かって一丸となってきた私たちは賛成派と反対派に分断されることになりました。

私は反対派でしたが、賛成派が過半数を占め、民主主義的には行かなくてはなりません。
何よりクラスのリーダー的存在であった Oくん が賛成派だったことが敗因でした。
私はイヤイヤムード全開で列の一番後ろをダラダラついていき、松阪公園に到着。
落ちていた木の枝と松ぼっくりで野球をはじめました。

しばらく遊んで、気がつくと時刻は 14時 をまわっていました。

往路に約4時間かかったことから、そろそろタイムリミットです。
「まだええやん!」というものもいましたが、今回は Oくん も「そろそろ帰ろう」派だったせいか、すんなりと帰ることに決定しました。

私たちはまた列をつくってペダルを漕ぎはじめました。
走りはじめてすぐにパンツに違和感を覚えました。
私は言いました。
「パンツぴりぴりやぁ~」
全員が口々に応えました。
「パンツぴりぴりやぁ~」

復路はとても短く感じました。
すぐに「伊勢市」の看板の下を通過し、度会橋を越えました。
「先生にみつかったらどうしよう...」
そんな私の心配をよそに、私たちはすんなり自分たちの学校区に戻りました。

そして...
「今日のことは絶対に内緒やで!」
私たちは固く約束をして別れました。

家に帰ると、私以外の家族が食卓を囲んでいて、いつもなら「遅い!」と父が怒る場面でしたが...
なぜかこの日は「早く食べろ」ですみました。

翌日から私たちはクラス内で「パンツぴりぴりやぁ~」を仲間の合言葉のように使いました。
そんなに長くは続きませんでしたけどね。

2008年4月23日

私のスタンド・バイ・ミー その2

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前回の続きです。

わずか10歳にして、経済観念は人それぞれなんですね。
180円のラーメンを食べに行く所持金、私は200円、慎重派は500円、無謀な100円...

往路途中で、Oくんが缶ジュースを買って、全員で回し飲みしました。
残念ながら何を買ったか、おいしかったのか、全く憶えておりません。
そして、私たちはまた松阪目指してペダルを漕ぎはじめました。

国道脇の看板が私たちが松阪市に入ったことを知らせたころ、私はパンツの履き心地の悪さが気になりはじめました。
誰かが大声で言いました。
「パンツぴりぴりやぁ~」
皆が口々に言いました。
「うん。パンツぴりぴりやぁ~」
「あはははあはは!」
それからしばらくは「パンツぴりぴり」の大合唱になりました。
ながく自転車を漕ぎ続けてきたことで、パンツがズレてきたのですが、ある者は「パンツの生地が薄くなった」と言いました。
抜群のセンサーを持つおしりです。注射のときはよっぽど痛かったでしょうね。(笑)

ここまでの道のりはとてつもなく長く、途中でリタイヤを何度も考えましたが、
「パンツぴりぴり事件」のおかげでそこから三交百貨店まではイッキに進めました。

三交百貨店に到着すると、私たちは自転車を横並びに整列させ、ダッシュで地下へ。
Oくんが先頭になり、ラーメン屋に一直線です。
そこはカウンター席のみのこじんまりとしたスペースで、カウンター向こうにはおじいさん、おばあさんが一人ずついました。
私たちは全員が同時に席に着くことができました。
「ラーメン!」
「ボクも!」「ボクも!」...

味は覚えていませんが、
「むちゃくちゃ美味しいラーメン」と聞いていただけに「普通だな」と思った記憶があります。

それよりも私の頭からは校則違反を犯しているという緊張感が取れることがなく、「早くしなきゃ」「早く食べなきゃ」と、とにかくそこから早く立ち去ることばかり考え、ラーメンを味わう余裕などなかった気がします。
何しろ子供たちだけで学校区の外へ出ることが禁じられていた中、松阪までやってきて、ラーメンを食べているのですから、見つかったときの罰は、全校集会で校長から「こんなことがありました」と発表され、一日中廊下に立たされ、体育の授業も見学させられ、給食はおあずけで... 考えられることのすべてが抱き合わせになって課せられる気がしていました。

すると...

誰かが言いました。
「ボクらこのラーメンを食べに伊勢からきたんやんな」

私は一瞬固まりました。
このまま捕まって、警察に連れて行かれるのでは...と、表現しきれない暗黒世界に一瞬でトリップしていました。

おばあちゃんは...
「え~っ!?」
「ちょっと、ちょっと、この子らここのラーメン食べに伊勢から来たんやって!」
客らしき別のおばさんがこの話に便乗し、
「え~っ!? 何とな!? 子供らだけで来たんかな?」
「そう」
「どうやって来たんやな? 電車かな?」
「ううん。自転車で来たんや」


やめろ、やめろ、やめてくれ~っ!


「そうかな。気つけて帰らないかんな。」
というおばあさんの一言で、私は暗黒世界から戻ってきました。
おばあさんの表情はやさしく、私を安心させるに充分でした。

ラーメンを食べ終えた私たちはすぐに自転車に乗り...
そこで誰かが言いました。
「松阪公園へ行ってみよか?」
学校の遠足で行った、城跡のことです。
私はモーレツに反対しました。
親に何も言わずに出てきたので、暗くなる前に帰りたかったのです。

続きは次回。

2008年4月21日

私のスタンド・バイ・ミー その1

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小学校5年のときだったと思います。
Oくんは成績優秀、運動神経抜群のクラスの人気者でした。

ある日私は同じクラスの男子からとんでもない計画が進行中であることを聞かされました。
Oくん他数名が自転車で松阪の三交百貨店へラーメンを食べに行くとか...

伊勢⇒松阪は25km前後の道のりです。
それを小学生が自転車で往復するなんて、大人の目から見ると絶対に阻止しなくてはならない危険行為です。

ですが、当人たちにしてみれば「アドベンチャー」なわけです。
何しろ誰が決めたのか、小学生、中学生が自分の学校区の外へ出るときは父兄同伴、塾などの例外なし!でしたから、友達同士で駅前の商店街に行くだけでビクビクしていましたから...
その計画を知った私はどうしても「アドベンチャー」に参加したくなり、Oくんに言いました。
「ボクも混ぜて!」

どうしてわざわざ松阪へラーメンを食べに行こうと計画したのか...
それは、伊勢ではあり得ない「安さ」でした。
残念ながらそれがいくらだったのか覚えておりません。
180円だったような...

これも不確かな話で恐縮ですが、東海地区では超メジャーの「スガキヤ」が三交百貨店の地下に出店していて、当時の伊勢にはなかったので、大きなサプライズだったのではないかと...
ちなみに今、スガキヤのラーメンは280円です。

それにしても、今考えると1杯180円のラーメンを「安っ!」と言った小学5年生のなんと生意気なことか。
当時の私の小遣いは1日50円。
4日間駄菓子屋通いを我慢しないと食べられない金額です。

結局アドベンチャーチームは5、6人になったと思います。
これだけの人数が絶対に親に知られないように一丸となって決行当日を迎えること自体がミラクルですが、実際に当日はやってきました。

天候にも恵まれ、朝早くに各々が100円玉数枚をポケットに入れて集合した私たちは、まず所持金を見せあい全員がラーメンを食べることができるか確認しました。
が、1人100円しか持っていなかった者がいたような気がします。
Oくんが「じゃあ足らん分はオレがおごったろ!」と言ったのを覚えています。

そして私たちは列を作って松阪に向かいました。

旧国道23号線を北上した私たち。
宮川にかかる度会橋までは見慣れた景色で、多少の後ろめたさと、その何倍ものワクワク感で、表現しきれない自由に包まれていました。

ところが、度会橋を越えて度会郡に入ると、途端に後ろめたさの方が大きくなり始め、ペダルを漕ぐ足にも疲れが出始め、緊張感が増し、とても喉が渇きました。
私の所持金は200円。
ジュースを買う余裕はありません。

そのうちに皆無口になっていきました。

次回につづく...

2008年4月19日

オンラインショッピング

私は頻繁にネットショッピングを利用しています。
何しろ、伊勢で暮らしていると... そうなってしまうといいますか...

私はこれまであちこち転々としてきた手前、また、根っからのウインドウショッピング(←今でも使える言葉ですか?)好きなこともあり、暮らした町それぞれに自分のお気に入りがあります。
そして、「あん時ドコソコのお店で見た○○が欲しい」と突然思い立ったりします。

で、伊勢のそれっぽいお店を見てまわっても大抵見つからないのです。
もちろん、○年前に東京で見たものを今伊勢で探すといった、時間的な無理もあるので、ある程度の枠の中で探すことになります。
しかし、見つからず、結局ネットで探すことになります。

それから、「ものの値段」的にもそうですね。
例えば家電なんかは特にそうなんですけど。
伊勢にはヤマダ電機、エイデン、K'S といった大型量販店があります。
新聞に毎週広告が入ります。
別に必要なものがなくても、これらの広告はチェックしてしまいます。
「激安」「爆安」「お一人様一点限り」といったキャッチをぶら下げていても、ネットで同じ商品を調べると全然安くないことばかりです。

そんなわけで、近頃はお店で見た品物をその場で買うことがとても少なくなりました。
大体一度家に帰ってから、ネットで調べて、注文します。
送料は無料にこしたことはありませんが、配達されてくるときのワクワク気分も結構好きです。
「あっ、ヤマト来たっ!」みたいな。

ところで、今気になるのが Yahoo!ショッピング です。
注目という意味で気になるわけではありません。
極めて個人的な感覚ですけど...
Yahoo! って、オークションで頻繁に利用しますけど、ショッピングはほとんど見ません。

今日試しに見てみたのですが、居心地があまりよくなくて、10分くらいしかもちませんでした。
慣れの問題なんでしょうけどね。
(楽天オークションと同じ)

慣れの問題と考えると、私の場合ブラウザのホームを Google に設定しているので、Yahoo! にアクセスしない日もあります。
が、先述のように楽天市場には毎日アクセスします。

じゃあ、ホームを Yahoo! JAPAN にしている人は、私なんかよりよっぽど Yahoo! を使っている=慣れているでしょうから、そういう方たちにとって Yahoo! ショッピング は使いやすいってことなんでしょうか?

そういう意味で Yahoo! ショッピング が気になっています。

2008年4月17日

ちょっと音楽の話です。 YUI 最高!

私が中学生のころ、松田聖子、たのきんトリオがデビューして、新たな(?)アイドル全盛期が始まりました。

その頃、「このごろの歌はみな一緒に聞こえるし、そもそも誰が誰か区別がつかない。」という大人に対して、"スゲェおっさん" "ダサおやじ" というイメージを持っていました。
ところが、私自身、モーニング娘の加護・辻からあとは誰が誰だか区別がつかなくなり...
テレビから流れる若い人たちの歌は皆同じに聞こえはじめ...
「このごろの歌はみな一緒に聞こえるし、そもそも誰が誰か区別がつかない。」と普通に思うようになりました。

ただ、私はあの頃のおっさんたちのように、若い人たちにそれを告白する勇気がありません。
まだまだ私は発展途上であり、「自分は自分の価値観や文化で生きていくぜ!」といえるほど大人になりきれていないので、若い人たちから否定されることに抵抗を感じてしまうのです。
カッコわる...

しかしですね!
私も一時期は音楽活動に全てをかけていた時期があった身。
「このごろの歌はみな一緒に聞こえる」に関してはさほど外していないと思うのですが、いかがでしょうか?

ここ何年かの間(特に小室哲也がゆっくりしだしてから)に出てきたアーティストのベースはほとんどR&B。
昔は久保田利伸が日本のR&B代表選手でしたが、今の人たちのマインドと比較すると、あれは歌謡曲だったことが良くわかります。
 ~そういえば久保田の妹分とかいって GWINKO って歌手がいたな...
これは久保田を否定しているわけではなくて、日本のR&Bが年月をかけて磨かれたってことだと思います。

その結果、世間にはR&Bが満ち溢れ、正直ちょっと飽きてきた...
その飽和感が「このごろの歌はみな一緒に聞こえる」になっているような気がします。

で、今私が、個人的にですが、気になるのが昭和ベースっていうか、サウンドはロックやR&Bだけど、歌のベースは演歌や歌謡曲みたいな...

たとえば、青山テルマのアルバム「DIARY」は最高です。
「そばにいるね」が最高なのは言うまでもありませんが、小泉今日子の「あなたに会えてよかった」のカバーは鳥肌もので、「お~っ、これって新しいじゃん」とすら感じてしまったほどです。

そして、YUI のアルバム「I LOVED YESTERDAY」は傑作!
やっぱ私たち世代にはこういう歌心のあるロックが文句なくストレートにドカーンと響いてくるわけです。
これまでシングルで「おおいいねえ」と思っていた作品がこうしてアルバムになって並ぶと圧巻です。
で、彼女の音楽は新しいアプローチではないんだけど、今の時代にあって強烈な新鮮さを感じるのです。
Around 40 の人たちは是非聞いてみてください。

時代ってこうやってまわっていくんですね。

2008年4月14日

値段は正直...?

うちの床は杉材で、オイルフィニッシュです。
素足で生活(冬は無理です)する癖がついてしまいました。

ところが、杉は柔らかスギ... 失礼。
床材にするにはちょっと...と思うところもあります。
大変デリケートで、ちょっとしたことでキズがつくのです。

その上をコロコロの付いた椅子で動こうものなら、一日でボコボコになること、間違いありません。
そこで、私は仕事部屋にカーペットを敷くことにしました。

今考えると、ここが問題でした。
私は積極的にカーペットを敷きたかったわけではなく、仕方なくカーペットを敷くことにしたのです。
その「仕方なく」という気持ちが、私を某チェーン家具店に向かわせました。
安いものがあることを知っていたからです。

私は並んでいる中で一番安いものを選びました。
部屋に敷きつめるのではなく、椅子で動く範囲だけで良かったので、4.5畳敷きから選びます。
値段順に商品が並べられていて 2,980円 からのスタートになっています。
どうせコロコロ椅子で痛めつけるので、毛足が短めで、雑草のごとくバリバリなものの方が気兼ねなくて良いだろうと、そういう基準で見てみると、一番安い商品がヨサゲだったわけです。

「今の日本はこだわりを持たなければ安く暮らせるんだなぁ~」なんて思いながらレジで支払いを済ませ...
持ち帰りました。

便利な時代になりました。
私が大学に進学して一人暮らしを始めた頃は、「家具類は配達」と決まっておりました。
持ち帰れるものなんて、カラーボックスとカゴ類、雑貨類くらいじゃなかったですかね?
2畳くらいのアクセントラグでさえ配達でした。
バブルの頃って、そうやって今思えばもったいないお金を払うことで、社会が潤ってたんですね。

家に戻り、早速カーペットを敷いてみます。
このカーペット、丸めてあるのではなく、折りたたんであるので、折ジワがすごくて、たくさん線が入っています。

「そうだ!スチームアイロンで伸びるんじゃないの?」と素材を確認。
「ペットボトル再生品... え?」

ペットボトルからカーペットを作る時代なんですねぇ~。
個人的にエコには賛成ですが、このカーペットにはちと賛成できませぬゾ。
確かに 2,980円 でしたし、2,980円 の実力というか、限界は受け止めなくてはならない。
それは理解しているつもりですけどね。

やっぱ値段は正直です。
安いものには安い理由があるわけで...
消費者がものを見る目を養って、ちゃんと選ばないといけないってことなんですね。
なんか疲れますね。(笑)

2008年4月 2日

インターネット、結果として...

先日のエントリー「インターネットの通信速度って何なの?」を書いた後、我が家のインターネット環境を今後どうするべきか考えてみました。

今日結論を出しまして、「ケーブル」に変更することにしました。

NTT系は、何かあったときに電話をしても、大抵たらいまわしにされて、解決にすごく時間がかかるし、中にはツンツンして最初から切れ気味のオペレータもいるし...

2000年にOCNと契約をしてからずっとNTT系とお付き合いしていただいてきたわけですが、よく考えてみれば義理を通さなくてはならないような面倒を見ていただいた記憶もないし...

その点ケーブルは地元密着といいますか、たらいまわしにされることもなく、問題解決が早い!
いつも同じ人と話せる...などなど、便利なこと極まりない。
いざとなれば、クルマで5分走れば直接会って話もできる。

考えてみれば、これまではひかり電話だなんだとハイテクを利用することに関心があったような気がします。
これまでは自宅のネット環境はあくまでも趣味の領域だったのでそれでよかったわけですが、今は仕事として使っているわけで、そうなった途端にNTT系の悪い部分がドカーッとのしかかってきて...

結果として、道具は丈夫で、簡単で、使用目的以外のことに時間が取られないもののほうが良いと思います。

2008年4月 1日

歯ブラシについて

エイプリルフールにエイプリルフールのネタを書くのは、私の中の天邪鬼が許さないようで、歯ブラシについて書いてみます。

大体私はコンパクトヘッドで「かため」の歯ブラシが好きですが、どうも磨くときに力が入りすぎるようで、新品をおろしても2週間で結構開いちゃいます。

開いてしまうと更に力を入れることになり...その結果毛先は更に開いてしまい、毛が寝た状態になります。
毛が寝るということは磨く性能が落ちるので、「そろそろ新しい歯ブラシが欲しいなぁ」ってことになります。

冷静に考えてみると、1本200円くらいのものですから、2週間毎に取り替えても家計を圧迫するような大げさな話ではないのですが、なぜか私は1ヵ月毎のサイクルで取り替えています。

正確には新品をおろして2週間で開いてくるので、その時点で新しいものを購入するのです。
ところが、新しいものを買って、それを洗面台に置いてあるだけで安心してしまって、その後2~3週間は古いものを使い続けます。
いつでも新品にスイッチできるぜ!という安心感がそうさせるのです。

ホテルに連泊するときは、毎日新しいものを使うんですけど...
貧乏性ってこういうこと?